デザインツール入門
プロのデザイナーでなくても、便利なツールを使えば高品質なクリエイティブが作れます。 目的に合わせてツールを使い分けましょう。
Canva (キャンバ)
ブラウザで使える、ノンデザイナー向けの最強ツールです。 豊富なテンプレートと素材が用意されており、ドラッグ&ドロップで直感的に操作できます。
おすすめの用途
- SNSの投稿画像
- プレゼンテーション資料
- チラシ・ポスター
- 簡単な動画編集
チームで使うポイント
ブランドキット機能でロゴ・カラー・フォントを登録しておくと、誰が作っても統一感が保てます。承認フローを設定し、公開前にレビューを行うプロセスを整備しましょう。
Figma (フィグマ)
UI/UXデザインの業界標準ツールです。 Webサイトやアプリの画面設計に特化していますが、自由度が高いため、図解作成やスライド作成にも使われます。 複数人でリアルタイムに共同編集できるのが最大の特徴です。
おすすめの用途
- Webサイト・アプリのデザイン
- ワイヤーフレーム・プロトタイプ作成
- 複雑な図解・フローチャート
- チームでのデザインレビュー
プロジェクトでの活用術
コンポーネントとスタイルガイドを作成し、再利用性を高めましょう。バージョン履歴機能で変更経緯を追跡できるため、過去のデザインにも素早く戻れます。FigJam(ホワイトボード機能)と併用すると、ワークショップや要件整理も同じプラットフォームで完結します。
Adobe Creative Cloud
プロフェッショナル向けの業界標準ツール群です。 Photoshop(写真加工)、Illustrator(ロゴ・イラスト)、Premiere Pro(動画編集)などがあります。 高機能ですが、習得には少し時間がかかります。
- Photoshop:写真補正、合成、バナー制作に最適。AI生成塗りつぶしで作業効率アップ。
- Illustrator:ロゴやアイコン、インフォグラフィック作成に強い。
- Premiere Pro / After Effects:動画編集とモーショングラフィックス。製品紹介動画や社内イベントダイジェストに活用。
Adobe Expressなどのライト版も登場しており、Canvaとのハイブリッド運用が可能です。用途とスキルレベルに応じてツールを選択しましょう。
ホワイトボード・コラボレーションツール
アイデア出しやチームの合意形成にはオンラインホワイトボードが欠かせません。FY26研修では以下の活用を推奨しています。
- Miro:カスタマイズ可能なテンプレートが豊富。UXリサーチ、カスタマージャーニー、KPIツリーの可視化に最適。
- FigJam:Figmaと連携し、デザイン・プロトタイプへの橋渡しがスムーズ。
- Notion:ドキュメント・データベース・タスク管理を統合し、デザイン仕様をナレッジ化。
共同編集を成功させるコツ
事前にボードの目的とゴールを共有し、セッション時間を区切ります。終了後は成果物をエクスポートし、議事録やプロジェクト管理ツールに紐づけると再利用性が高まります。
ファイル管理とバージョン管理
ツールを使い分ける際は、ファイルの保存場所と命名規則を統一することで混乱を防げます。
- 命名ルール:
YYYYMMDD_プロジェクト名_版数_vXXなど、日付とバージョンを明記。 - クラウド共有:OneDrive / Google Driveにプロジェクトフォルダを作り、権限を細かく設定。
- テンプレート活用:成果物のフォーマット(提案書、ポスター、SNS投稿)をテンプレート化し、ゼロから作る時間を削減。
デザインレビューの指摘はコメント機能で残し、修正完了後は完了タグを付けるなど、コミュニケーションルールを定めるとスムーズです。